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1月17日 18時18分
老人ホームの入居権をめぐるうその電話を受けた東京・練馬区の84歳の女性が、現金およそ7000万円をだまし取られ、警視庁は詐欺事件として捜査しています。だまし取られた現金は、女性が自宅マンションの部屋を売却するなどして得たものだったいうことです。

警視庁練馬警察署によりますと、去年6月、練馬区の84歳の女性の自宅に、老人ホームの関係者などを名乗る男らから電話があり、「老人ホームの入居権が当たったが、譲ってもいいか」と尋ねられました。

女性が承諾すると、今度は別の男から電話があり「名義貸しは犯罪で、金融庁に資産を没収される。資産がないように見せるため、こちらで預かる」などと言われたということです。

電話の内容を信じた女性は、先月までの半年間に都内のコンビニエンスストアから10回にわたって、宅配便で現金およそ7000万円を指定された場所に郵送していて、この現金は、女性が預金を下ろしたり、保険を解約したりしたほか、「不動産も資産に含まれる」と言われて自宅マンションの部屋と、貸していた部屋を売却して得たものだったということです。

男らは「預かった現金は今月返す」としていましたが、連絡が来なかったため、女性が弁護士に相談してうそだったことがわかったということで、警視庁は詐欺事件として捜査しています。