http://yomiuri.co.jp/national/20180118-OYT1T50211.html

 南極海と太平洋での調査捕鯨を巡り、水産庁は、老朽化した船団の母船「日新丸」(8145トン)に代わる新船を導入する方針を固めた。

 2018年度に基本計画作りに着手する。新母船の導入は捕鯨を続けるという日本の姿勢を明確に示す動きで、捕鯨に反対する欧米やオーストラリアなどが強く反発しそうだ。

 「ペンキで厚化粧しても、隠しきれないさびも目立つ。人に例えると100歳近い高齢だね」

 穏やかに晴れた昨年11月の広島・因島。102人を乗せた捕鯨母船「日新丸」が南極海に向けて出港すると、岸壁で見送った関係者は建造から30年たった船体をこう表現した。

 日新丸は大型網を引っ張るトロール船として1987年に完成。改造されて、91年から捕鯨母船となった。全長130メートルで、小型の調査船が捕まえたクジラを甲板に引き揚げて解体できるほか、甲板下の冷凍庫には、最大1200トンの鯨肉を冷凍保存できる。

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