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2018/01/18 10:08
 JR信越線の列車が三条市内で11日夜から約15時間半立ち往生した事故で、JR東日本新潟支社は17日、三条市から県を通じて代替バスの用意があると打診を受けていたことを認めた上で「あくまで情報提供というレベルの話だと思った」との認識を示した。

 支社と県危機対策課によると、列車の停止から約7時間半たった12日午前2時半ごろ、三条市から連絡を受けた県が「三条市がマイクロバスを用意できる」と支社に電話し、広報室長が「分かりました。でも車内の方が安全です」と応じた。

 情報は事故対応に当たる輸送対策本部に伝えられたが、県などへの折り返しの連絡はしなかった。支社は「除雪車を現場に向かわせる方針が決まり、既に車両センターを出発していた。周辺の道路状況から見ても、代替輸送は難しかった」と説明。「あえて断ったという認識はない」とした。

 三条市が打診したとする避難所開設に関し、支社は「言われたかどうか分からない」としている。

 一方、三条市は現場でも救急隊員がJR側に同様の打診をしたとしているが、支社は「確認が取れない」とした。「地域住民から集会所を乗客の避難所として使っていいという話もあったが、積雪が60センチ以上の田んぼに400人以上の乗客を降ろして誘導するのは危険だと判断した」と話した。

http://www.niigata-nippo.co.jp/sp/news/national/20180118368857.html