http://www.sankei.com/smp/west/news/180120/wst1801200019-s1.html

 子供たちが犯罪に巻き込まれることを防ごうと、兵庫県加古川市は市内全小学校区の通学路などに防犯カメラを設置し、稼働を始めた。平成30年度までに市内全域に約1500台の設置を予定しており、担当者は「地域の防犯活動と連携し、安心安全なまちづくりを目指したい」と話している。

 加古川市で27年12月に大阪府吹田市のアルバイト店員、大山真白さん=当時(20)=が殺害された事件などをきっかけに、昨年10月から本格的に運用を始めた。全28小学校区の通学路のほか、主要な道路の交差点や駅周辺にも設置を予定している。

 市生活安全課によると、28年の市内の人口あたりの街頭犯罪・侵入犯罪認知件数は県内で3番目に多かったという。市は防犯カメラで撮影したデータの運用ルールを定め、警察などの犯罪捜査に役立てる方針で、今月中にも加古川署と協定を結ぶ。

 また、カメラに内蔵された検知器を利用し、子供や認知症患者の居場所を家族に知らせる「見守りサービス」の運用を今月下旬から始める。子供が小型の無線通信装置を持ち運び、カメラの近くを通ると、検知器が反応し、家族のスマートフォンに位置情報を伝える仕組み。サービスは有料で、4月までに全小学校に申込書を配布する。問い合わせは同課