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2018年01月21日
石阪 友貴 : 東洋経済 記者

「1930年代のホワイトチョコレートの発明以来、ルビーは約80年ぶりの新しいチョコレートだ」――。

ルビーチョコレートを開発したスイスのチョコレートメーカー、バリーカレボー社の担当者は、そう胸を張る。ダーク、ミルク、ホワイトで知られるチョコレートの世界に、4種類目となるルビーチョコレートが加わることになった。

着色料なしで天然のピンク色を実現

ネスレ日本は1月18日、翌19日から「キットカット」ブランドの「サブリム ルビー」としてルビーチョコレートを世界で初めて販売すると発表した。価格は1本400円(税抜き)。

開発元のバリーカレボー社からルビーチョコレートの独占販売権を得て、キットカットの高価格帯製品を扱う「キットカット ショコラトリー」の店舗とネット通販で期間・本数限定で販売する。

ルビーチョコレートの最大の特徴はその色と味だ。着色料を使わずに天然のピンク色を実現した。味も、チョコレート自体からほのかにベリー系の酸味が感じられる。

ルビーチョコレートの原料には特殊なカカオ豆が使われる。加工するのにも技術的なハードルが多く、開発には10年以上が費やされた。

製品化の話は、開発に成功したバリーカレボー側からスイスのネスレ本社に持ちかけられたという。そのルビーチョコレートを、ネスレ日本が世界で初めて独占的に販売する。世界191カ国で事業を展開するネスレが、なぜ日本市場を選んだのか。

「ネスレが事業を行っている世界各国の市場の中で、日本市場はキットカットの売上高が最も多く規模は十分。また、日本の消費者は新しいものが好きなため、これからのバレンタインデー商戦に向けて世界初のルビーチョコレートの投入市場としては最適だった」(ネスレ日本)

新製品は1本400円と決して安くはない。ネスレ日本で菓子事業を統括するセドリック・ラクロワ執行役員は、「ルビーチョコレートの投入は現在ネスレ日本が追求しているキットカットの高級化の流れをさらに継続するものだ」と説明する。
(リンク先に続きあり)

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