チェック形骸化、有期雇用成果焦りか 京大iPS研論文不正
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20180122000216


同研究所によると、山水康平助教のノートの提出率は86%と高かったが、
記入内容は「メモ書き程度だった」という。
論文発表の前には、実験の生データについても研究所に提出することを義務付けていたが、
ノートやデータの内容についてのチェックはほとんど行われていなかった。

不正防止対策について、山中教授は「厳しくやっていると自覚していたが、気が付くと形骸化していた」
と反省の弁を述べた上で、
「実験の段階から主任研究者が各研究者のノートを自らチェックし、
不備がある場合はイエローカードを出すことをしないと不正は防げない」と語った。

iPS細胞研究所に所属する研究者は、教授ら一部の主任研究者を除いてほとんどが有期雇用だ。
山水助教も雇用期限が今年3月末に迫っており、
研究成果が、雇用延長や別の研究機関での就職に反映される状況だった。