http://www.sankei.com/smp/west/news/180122/wst1801220092-s1.html

 神戸市北区で昨年7月、男女3人が殺害され、女性2人が重軽傷を負った事件で、殺人などの疑いで逮捕、送検された無職の竹島叶実(かなみ)容疑者(27)について、神戸地検が鑑定留置で精神鑑定などを実施した結果、刑事責任能力があると判断したことが22日、捜査関係者への取材で分かった。鑑定留置は同日で終了。地検は勾留期限の2月5日までに殺人などの罪で起訴する方針。

竹島容疑者は昨年7月16日朝、同居する祖父母と母親を殺傷した後、近隣に住む女性2人を次々に襲撃した。兵庫県警は同日、近くの神社で包丁を持っていたとする銃刀法違反容疑で竹島容疑者を現行犯逮捕。逮捕直後の調べには「誰でもいいから刺してやろうと思った」と供述していた。

 地検は昨年9月1日から今月22日まで、刑事責任能力の有無を調べるため、竹島容疑者を留置して精神鑑定を実施。捜査関係者によると、犯行時の精神状態は不安定だった可能性があるものの、責任能力に問題はないと判断した。

 県警は同日、竹島容疑者の身柄を捜査本部が設置されている有馬署に移した。