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1月23日 22時02分
和歌山市にある「日本赤十字社和歌山医療センター」が、宿直勤務を行った医師およそ170人の時間外手当合わせて6000万円を払っていなかったなどとして、労働基準監督署から是正勧告を受けていたことがわかりました。

是正勧告を受けたのは和歌山市にある「日本赤十字社和歌山医療センター」です。医療センターによりますと、この病院では医師が宿直勤務をしても、患者の診察がなく待機している時間は時間外手当を支払わず、その総額は去年2月から10月までのおよそ170人分、合わせて6000万円に上ったということです。

また、おととし11月から去年4月にかけて、毎月10人から20人の医師が労使協定で定めた月100時間の時間外労働の上限を超えていて、中には上限を50時間超えていた医師もいたということです。

病院は去年8月、労働基準監督署から是正勧告を受け、未払いの手当を全額支払うなどの対応を取ったということです。

「日本赤十字社和歌山医療センター」の石脇昇業務部長は、「勧告を真摯(しんし)に受け止め、医療サービスの質を落とすことなく医師の勤務体制を見直すなど、労働時間の短縮に取り組みたい」と話しています。