毎日新聞 1/24(水) 20:06配信

立命館大(京都市)は24日、産業社会学部で高校の地理歴史の教員免許を取得した卒業生3人について、実際には必要な単位が足りなかったことが分かったと発表した。大学側の手続きミスが原因。
3人はこの免許を返納し、大学は謝罪した。

大学によると、2012年度に「戦争の歴史と現在」という科目(2単位)を教職課程の対象外としたのに、履修要項には掲載し続けた。
また、教員免許の単位が足りているかを調べる学内の免許判定システムからも削除しなかった。担当職員間の連絡不足が原因という。

昨年12月に電算システムの入れ替えをした際にミスが判明。大学が調査したところ、
同科目を履修した21人のうち15、16年度に卒業した男女3人は、振り替え可能な単位がないため、高校の地理歴史の免許が取り消しとなることが分かった。

大学によると、このうち女性2人は中学の社会科の教員に、男性1人は大学院へ進学していたため、直接的な影響はなかったという。
大学は今年度中に3人に補習を実施し、単位取得後、改めて府教委に免許の授与申請をする方針。

記者会見した立命館大の中村正副学長は「ご心配とご迷惑をおかけし、おわびしたい」と謝罪した。【野口由紀】

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