朝日新聞 2018年1月26日20時03分

12人が死傷した草津白根山(群馬県草津町)の噴火で、草津温泉の宿泊施設が噴火翌日の24日までに、少なくとも1万4千人以上の宿泊キャンセルがあったことがわかった。

草津温泉旅館協同組合が噴火の翌日午後2時現在で、加盟する宿泊施設105軒に噴火以降の宿泊状況についてアンケートしたところ、86軒から回答があり、宿泊のキャンセルが延べ1万4133人あった。

組合によると、外国人客のキャンセルも多いという。
海外でも噴石が飛ぶ動画が流されているといい、担当者は「『街中に噴石が飛んでくるのでは』と誤解されている。正確に情報を伝えて、早く客足が戻るようにしていきたい」と話している。

町は26日、町内で地元の観光協会などと会合を開き、風評被害への対策について意見を交わした。
黒岩信忠町長は「噴火口から役場まで5・4キロあり噴石が飛んでくる危険性はない」「専門家の調べで雪が溶けた泥流が街中に流れ込む恐れがないことが確認されている」などと説明し、
「科学的な根拠を示して、街中の安全性を訴えていきたい」と呼びかけた。(上田雅文)

https://www.asahi.com/articles/ASL1V6DLML1VUHNB00W.html