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1月30日 20時22分
大阪府内の警察署に勤務する警察官が、DV=ドメスティック・バイオレンスで避難している女性に関する情報を誤って加害者の元夫に伝えていたことがわかり、警察は女性に謝罪したうえで、別の避難先への転居費用などを補償することを決めました。

警察などによりますと、去年、大阪府内の30代の女性からDV被害の申し立てを受け、裁判所は別居中の元夫に対し、女性に近づくことを禁止する「保護命令」を出しました。

その後、警察が保護命令が出たことを元夫に伝えた際、警察の内規では元夫の居住地を管轄する警察署から連絡することになっているのに、誤って女性の避難先を管轄する警察署から連絡したということです。連絡したのは20代の男性巡査長で、どの警察署の所属かを伝えてしまったということです。

女性に被害などはありませんでしたが、元夫に避難先を推測されるおそれが出たため、女性は転居を余儀なくされたということです。

警察は女性に謝罪するとともに、転居費用や仕事を辞めたことなどへの補償として、およそ120万円を支払うことを決めたということです。

今回のミスのあと、大阪府警は警察署から加害者側に連絡する際には警察本部で事前にチェックするようにし、再発防止策を講じているとしています。