仮想通貨の取引所「コインチェック」から580億円相当の仮想通貨「NEM」が流出した事件。流出したNEMの動きを追跡すると、9つのアドレスに分散して送金されていたことが分かりました。

「深くおわび申し上げます。大変申し訳ありませんでした」(「コインチェック」 和田晃一良 社長)

今月26日、記者会見で深々と頭を下げる仮想通貨取引所大手「コインチェック」の幹部たち。580億円相当の仮想通貨「NEM」が不正なアクセスによって流出し始めたのは、その日の午前0時2分でした。その後、複数回にわたって立て続けに流出し、たった20分間で、被害のほぼ全額にあたる576億円相当のNEMが特定のアドレスに送金されていました。

実は、NEMの取引はインターネット上で公開されています。サイバーセキュリティの専門家が解析すると、流出したNEMの動きも捕捉することができました。

「これがコインチェックのアドレス。最初に盗まれたのが、ハッカーのアドレス。8か所に分割して送られて、さらにその1か所から送金されていますね」(サイバーセキュリティに詳しい杉浦隆幸氏)

「コインチェック」社の「NEM」は、特定のアドレスに不正に送金されたあと、別の8つのアドレスに二次送金されていたことが分かりました。さらに、そのうちの1つから別のアドレスにも送られていて、合わせて9つの異なるアドレスに分散して送金されたということです。なぜ、あえて分散させたのか。その理由について、専門家はこう指摘します。

「盗んだのが非常に大きな額ですので、複数の口座に分けて使いやすいようにしたのではないか」(サイバーセキュリティに詳しい杉浦隆幸氏)

警視庁は29日、「コインチェック」の幹部を含む複数の社員から事情聴取。引き続き、被害を受けた際の状況について確認したり、会社のサーバーの提供を受けてIPアドレスを解析したりして、不正アクセス禁止法違反などの疑いを視野に捜査を進める方針です。

配信1月30日
TBSニュース
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3278053.html

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