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1月30日 17時29分
およそ100年前の現存最古の国産アニメーション映画など、東京国立近代美術館フィルムセンターが新たに発掘、修復した映像を紹介する企画展が、30日から始まりました。

この企画展は、東京・京橋にある東京国立近代美術館フィルムセンターが4年ぶりに開きました。

関東大震災の直後に撮影された映画フィルムや、昭和天皇が皇太子のときに半年間、ヨーロッパを訪問した様子を撮影した映画など、フィルムセンターが新たに発掘、修復した89本が、30日から上映されます。

このうち今から101年前の大正6年に公開され、現存最古の国産アニメーションとして知られる「なまくら刀」は、作品の後半や続きの部分が2分近く記録された新たなフィルムが去年見つかりました。

慌て者の侍が起こす騒ぎをコミカルに描いた短編で、今回の企画展では、侍が飛脚を切ろうとして木陰に隠れる場面など、これまでのフィルムではカットされている場面を付け加えた映像が、初めて上映されます。

フィルムセンターの大傍正規主任研究員は「映画が封切られた当時の質感、色みをご覧いただいて、映画保存の意義も感じていただければ」と話していました。

企画展「発掘された映画たち2018」は3月4日まで開かれ、「なまくら刀」は来月4日と21日に上映されます。

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