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2018年2月1日 11:41 発信地:バンドン/インドネシア
【2月1日 AFP】インドネシアで、70代の女性が「よみがえり」を期待して夫と娘の遺体を埋葬せず、一緒に暮らしていたことが判明した。警察当局が1月31日、明らかにした。

 首都ジャカルタから車で3時間ほど離れた西ジャワ(West Java)州チマヒ(Cimahi)に住むネネン・ハティジャ(Neneng Hatidjah)さん(77)は、定期訪問で自宅を訪れた保健当局の担当者の立ち入りを拒否した。家の中からは異臭が漂っており、この担当者の通報で地元当局が介入。立入検査を行ったところ、寝室から布にくるまれて安置された2人の遺体を発見した。

 ほぼ白骨化した遺体は、昨年12月に85歳で死去したハティジャさんの夫と、2年前に50歳で死去した娘のものと確認された。

 ハティジャさんは遺体の周りにコーヒーの粉をまいていた。警察によると、自宅からは数十本の香水瓶も見つかったという。ハティジャさんには他に2人の子どもがおり、この家に同居していた。

 ハティジャさんは警察に対し、夫と娘はいずれも病気で亡くなったが、生き返るかも知れないと思って埋葬しなかったと語った。「遺体の世話をしていれば2人はよみがえるだろうとささやく声を聞いたと言っている」と警察の報道官はAFPに述べた。

 ハティジャさんは遺体を埋葬せずにいた件では罪に問われないが、何らかの違法行為がなかったかどうか警察が捜査しているという。

 世界最大の群島国家インドネシアでは今も迷信深い人が多く、心霊治療や非合法な黒魔術が日常的に行われている。(c)AFP