メダル用の金属で協力 感謝状

http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6054859831.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

2年後に迫った、東京オリンピック・パラリンピックに向けて、リサイクル可能な金属を使って
メダルを制作するプロジェクトに、原発事故で被災した福島第一原発周辺の4つの町が
協力することになり、2日、組織委員会から感謝状が贈られました。

2日は、原発事故の影響ですべての住民が避難を余儀なくされた楢葉町と富岡町、大熊町、
それに双葉町の4つの町の町長が、富岡町に集まり、東京オリンピック・パラリンピックの
組織委員会から感謝状が贈られました。

東京オリンピック・パラリンピックでは、8トンほどの金属が必要になる、
およそ5000個のメダルを用意することになっていて、組織委員会のプロジェクトでは、
使われなくなった携帯電話などから集めたリサイクル金属をメダルの材料にしようと
全国に提供を呼びかけています。

これに応える形で、4つの町では、避難した住民に町からの情報を届けるために配布した
タブレット端末の古くなったもの、あわせて、およそ4700台を提供したということです。

このあと、去年4月に地元で授業を再開した楢葉町の小学校で、資源のリサイクルについて学ぶ
学習会が開かれ、5年生の児童11人が、携帯電話やスマートフォンを解体した模型や、
電子機器から取り出された金属に触れて理解を深めていました。
5年生の男の子は
「携帯電話がリサイクルできるのを知ってとても勉強になりました」
と話していました。

感謝状が贈られた楢葉町の松本幸英町長は、
「避難した町民をつなぎ止めてくれた端末を再利用してもらい感謝です」
と話していました。

東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会の村里敏彰国際局長は
「提供してもらった端末は被災した人たちがつながるのに役立ってきたツールなので、
よいメダルを作ってそうした思いを選手たちに届けたい。
復興五輪に込められた思いを世界に発信していきたい」
と話していました。

02/02 18:56