接骨院の療養費詐欺で住吉会系組長ら14人逮捕

住吉会系暴力団組長らが接骨院の療養費や医院の診療報酬をだまし取ったとされる事件で、警視庁は
6日、同組長で無職三戸(みと)慶太郎容疑者(49)(東京都新宿区)ら男女14人を詐欺容疑で逮捕
した。
同庁は、三戸容疑者が接骨院の実質的経営者で、請求代行業者を使って療養費を不正に請求したとみて
おり、7日に暴力団事務所など関係先を捜索し、実態解明を進める。
ほかに逮捕されたのは、会社役員早川和男(38)(江東区)、キックボクシングジム経営尾高仁
(35)(埼玉県熊谷市)、不動産業波田則和(37)(港区)、柔道整復師穴田真之(27)(千葉市
緑区)の4容疑者と、同会系組員3人など。
発表によると、三戸容疑者らは2011年8月13年6月、穴田容疑者が院長だった東京都杉並区の
「杉並すこやか接骨院」で、組員ら4人が施術を受けたなどと偽り、4人が住む新宿区や渋谷区などに
療養費計約45万円を不正に請求し、だまし取った疑い。
調べに対し、三戸容疑者は容疑を否認し、早川容疑者は「一部はその通りだ」などと供述。尾高、
波田、穴田3容疑者は容疑を認めているという。
療養費の請求手続きは、波田容疑者が経営する請求代行業者が行い、金は接骨院の開設者の口座に振り
込まれていた。同庁は、だまし取った療養費が最終的に三戸容疑者に流れたとみている。
三戸容疑者らはほかにも複数の接骨院や医院、歯科医院で組員らが施術や治療を受けたと装い、代行業
者を通じて不正請求を繰り返していたという。同庁は詐取総額が1億円超に上るとみて、裏付けを進める。   http://www.yomiuri.co.jp/national/20151106-OYT1T50132.html