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2月5日 20時18分
札幌市東区の共同住宅が全焼し11人が死亡した火災で、1階の物置には給油されたばかりの灯油タンクが大量に保管されていたことが警察への取材でわかりました。今回の火災でタンクに火が回ることはありませんでしたが、消防は許可なく灯油を大量に保管することを禁止した市の条例違反に当たる可能性もあると見て調べています。

この火災は先月31日の深夜、札幌市東区にある生活保護受給者などの自立を促す共同住宅、「そしあるハイム」から火が出て男女合わせて11人が死亡したものです。

その後の調べで、1階裏口にある物置には火災が起きた当日に給油されたばかりの灯油タンクが大量に保管されていたことが警察への取材でわかりました。

今回の火災では、消防隊員が消火作業の前に物置のタンクをすべて屋外に持ち出したためタンクに火が回ることはありませんでしたが、消防によりますと、持ち出したタンクは50個以上あったということです。

運営側の説明によりますと、タンクの灯油は暖房用に使ったり系列の施設に配布したりするもので、業者から一括で購入して、保管していたということです。

灯油の保管について札幌市の条例では1か所に200リットル以上保管する際は、消防の許可を受ける必要がありますが、この建物は許可を受けてなく消防は条例に違反する可能性もあると見て調べています。