“今市事件”控訴審 当時の捜査員が出廷
2018/02/05 20:14
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000120285.html

 2005年、栃木県の旧今市市の小学1年生の女の子を殺害した罪に問われた男の控訴審で、当時、鑑識を担当していた捜査員が「その後のDNA鑑定を想定していなかった」などと証言しました。

 勝又拓哉被告(35)は2005年、旧今市市の吉田有希ちゃん(当時7)を殺害した罪に問われ、無罪を主張していましたが、一審で無期懲役の判決を受けて控訴しています。遺体の頭には粘着テープが付いていましたが、このテープから勝又被告の指紋やDNA型は検出されず、警察官など第三者のDNA型が出ていました。5日の裁判では、DNA鑑定を行う前にテープから指紋を採取する作業を行った茨城県警の捜査員が出廷し、「当時は作業後にDNA鑑定をすることは想定していなかった」などと証言しました。また、作業の時に手袋はしていたものの、マスクなどは付けていなかったということです。6日には、DNA鑑定を担当した科学捜査研究所の職員と弁護側が請求した法医学者が証人として出廷して、引き続き審理が行われます。