★戦艦大和沖縄突入:よくある質問★

【問】どうして戦艦大和を沖縄突入させたの?
【答】1945年4月1日米海兵隊が沖縄に上陸して以来、陸上での抗戦と
  航空機による特攻攻撃が始まっていました。沖縄にたどり着いて
  意図的に座礁して陸上砲台となり米軍を攻撃。万一たとり着かなくても
  敵航空勢力を吸収しよう、という作戦です。

【問】突入できる可能性はあったの?
【答】天候によってはありました。航空機は夜は攻撃できませんし、雨になれば
  雲が邪魔して同様に攻撃できません。沈没したのは4月7日でしたが、
  翌日8日は実際に雨が降りました。成功と失敗は紙一重です。

【問】突入できたらどうなったの?
【答】不足していた物資を搬出すると共に、三式弾か零式弾を米軍拠点にぶち込んだと
  思われます。一発1.5トンあり「一個大隊を殲滅できる」と言われて
  いるものを1000発打ち込めるので大きな戦果をあげられたの
  ではないでしょうか

【問】でも突入できなかった
【答】米軍戦闘機を吸収する、という役割は果たせたと思います。
  天一号作戦の一環なので大和だけを見るのではなく全体を見ることで
  正しい意義が見えてきます
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■天一号作戦とは1945年3月大本営が立案した沖縄方面への米軍への攻撃作戦
 <特攻機出撃数/戦果>
 ・4月6日 303機/駆逐艦3隻撃沈+空母1隻損傷戦艦1隻損傷巡洋艦1隻損傷駆逐艦15隻損傷
 ・4月7日 077機/砲艦1隻撃沈+空母1隻損傷戦艦1隻損傷駆逐艦2隻損傷
 ・4月8日 011機/駆逐艦2隻損傷

【参考文献】『最後の決戦沖縄』(光人社NF文庫/吉田俊雄元海軍参謀)