岐阜大学が労使協定(三六協定)の上限を超える時間外労働を医学部付属病院の医師を含む職員らにさせたとして、岐阜労働基準監督署から昨年に是正勧告を受け、その後も医師ら34人を協定の時間を超えて時間外労働させていたことが9日、病院への取材で分かった。

 病院によると、昨年1月の労基署の立ち入り検査で、職員が上限の月45時間を超えて時間外労働していることが判明し、岐阜大学が同月18日付で是正勧告を受けた。

 病院は各部署に注意喚起して改善するよう促したが、院内調査の結果、昨年4〜11月に医師や薬剤師、技師ら34人が上限を超えていた。うち医師数人は月100時間を超えて勤務していることもあった。

 病院は「勤務時間を確認し早めの退勤を促すなどしているが、医師不足のため早急に効果が出ない」としている。

http://www.sankei.com/smp/west/news/180209/wst1802090036-s1.html