https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180210/k10011323591000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_004

2月10日 5時29分
アメリカのペンス副大統領は9日、ピョンチャンオリンピックの歓迎レセプションや開会式に出席しましたが、北朝鮮の高位級代表団と言葉を交わすことはありませんでした。

ピョンチャンオリンピックの開会式に出席したアメリカのペンス副大統領夫妻は、韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領夫妻や日本の安倍総理大臣らとともに会場の特別席から式を観覧しました。

特別席には北朝鮮から派遣されたキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の妹のキム・ヨジョン(金与正)氏や、代表団を率いるキム・ヨンナム(金永南)最高人民会議常任委員長もいて、ペンス副大統領の近くで式を観覧しましたが、ペンス副大統領と北朝鮮側が言葉を交わすことはありませんでした。

また、ペンス副大統領は開会式に先立ち、韓国のムン・ジェイン大統領が開いた歓迎レセプションにも立ち寄りましたが途中で退席し、レセプションに参加していたキム・ヨンナム常任委員長とは言葉を交わしませんでした。

ペンス副大統領はこれまで北朝鮮の高位級代表団との接触の可能性を否定せず、仮に接触することになれば、核とミサイルの開発を放棄する必要性を伝えるとしていましたが、米朝の接触は見られませんでした。

副大統領に同行しているホワイトハウスの当局者は記者団に対して、「故意に北朝鮮との接触を避けたわけではない。政治的な問題を話す雰囲気ではなかった」と述べました。

さらに、「開会式の特別席に北朝鮮の代表団がいることも事前に把握したうえで、日米韓の指導者が一緒に観覧する姿を見せることで同盟国3か国の結束の強さを示したかった」と強調しました。