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大阪のIRと万博はほぼ確定(大阪の年間GDPを2兆円上げる)
万博はパリが撤退、IRは以下の記事参照
大村や河村にこの政治力を期待するのは無理か

走り始めたカジノ「なぜ良さが分からぬ」(ルポ迫真)

昨年12月24日のクリスマスイブ。
首相の安倍晋三(62)が昼食相手に選んだのは、
日本維新の会の法律政策顧問で前大阪市長の橋下徹(47)だった。
話題の中心はカジノを含む統合型リゾート(IR)。
維新代表で大阪府知事の松井一郎(52)、官房長官の菅義偉(68)も同席し、
カジノ推進の4人が顔をそろえた。

「ご協力をお願いしたい」。安倍はその場で維新の2人に頭を下げた。
今後は政府がカジノ運営の制度を定める実施法案をつくる。
ギャンブル依存症などの懸念で反対論はあるが、
これまでも、そしてこれからも4人でカジノを進める――。
結束を確認する場だった。

「なぜ早くできないんだろう」「なんでこの良さが分からないんだ」。
安倍は周囲に繰り返していた。投資や雇用、観光振興も見込めるからだ。

転機は昨年7月30日。やはり4人の会談だった。
安倍が「カジノは次の国会が焦点だ。ぜひご協力お願いします」と橋下に頼んだ。
「与党で消極的な人もいますよね?」。橋下が尋ねると、菅が身を乗り出した。
「私が公明党と話す」。説得役が決まり、動き始めた。

一方、維新は地盤の大阪でいち早く動いた。

「大阪によく来てくれましたな」。昨年10月、大阪府庁の知事室。
松井は米カジノ運営大手、ラスベガス・サンズ傘下の
マリーナベイ・サンズ(シンガポール)社長の
ジョージ・タナシェヴィッチ(55)を歓迎した。

「いかなる案件でも素晴らしいカジノを運営できる」。
タナシェヴィッチは約3センチメートルの厚さの企画書を手に、
カジノや数千室を備えるホテル計画などを熱心に説明した。

昨年11月1日には米MGMリゾーツ・インターナショナル社長、
ビル・ホーンバックルも松井を訪ね、大阪進出への希望を伝えた。

政府は6日、安倍をトップとする推進本部の準備室を設置した。
菅は周囲に「大阪には土地がある。万博とセットで大阪は活性化する」と説く。

ttp://www.nikkei.com/article/DGXLASFS06H2B_R10C17A1EA1000/