日本列島では11日から冬型の気圧配置が強まり、13日にかけて日本海側を中心に広い範囲で大雪の可能性がある。気象庁は10日、交通障害や路面凍結のほか、すでに積雪が多い地域では雪崩の恐れもあるとして警戒を呼び掛けた。

 気象庁によると、10日は日本の南岸を、前線を伴った低気圧が発達しながら東に進んだ。低気圧に向かって南から暖かい空気が流れこみ、広い範囲で気温が上がり、雨になった。

 この低気圧は11日以降、三陸沖からオホーツク海に進み、大陸側の高気圧との気圧差が大きい西高東低の気圧配置になる。日本列島には7日までと同様に強い寒気が入り、北海道から九州の日本海側を中心に大雪への警戒が必要だ。

 11日午後6時までの24時間に予想される降雪量は、いずれも多いところで北海道、北陸40センチ、東北30センチ、東海、近畿25センチ、関東甲信、中国15センチ。12日は雪が強まり、13日にかけて続くため、降雪量はさらに増える。〔共同〕

2018/2/10 17:39
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26791340Q8A210C1CZ8000/