>>537
奥田
昨年9月18日、参加企業が集まって設計図を広げて打ち合わせをした時も、1人がすべて段取りをつけたわけではありません。
細貝委員長が「夢を実現したいから、悪いけど加工賃は無償で作ってほしい。納期は2週間だ」とお願いすると、
町工場の人たちが「じゃあ、俺はこれを作る」「俺はこっちだ」という形で自然と分担が決まっていったという感じです。

さらに、11月1〜6日に開かれる日本国際工作機械見本市(JIMTOF)への展示が決まっていたので、「11月1日に間に合わせるためには、2週間後に部品を集めてちゃ遅いだろう」と
みんなの方から言ってくれ、みずから納期を短縮してくれました。ものづくりの世界では、JIMTOFは2年に1度の最大のイベントですから、
ここに置かせてもらえるのはすごいことだとみんなわかっていたんです。


小杉 そりの設計・製作・材料費で1800万円くらいかかっています。そのうち、1000万円は大田区の新製品新技術補助金を受けていますが、残りは参加企業が負担しています。
それに加工費などは参加企業が無償で協力して下さっているので、実際にはもっと多くの費用がかかっています。