DQ3は、DQとFFとその他いろんなものをひっくるめても
偉大すぎる。大きな基礎・土台を築いたからな。

DQ1は、「数多くの勇者たちが竜王に挑んで敗れた」中での、
一人の成功者を追いかけたドキュメンタリー。主人公は世界的に見て、
特別な存在ではない。2ではどこへ行っても王子王女だったし、
「主人公たちには、一般人とは違う能力がある」とは全く示されてない。
専用呪文とか専用装備とかな。

「『生まれつき特別な存在・勇者』と、魔王の戦い」というものを
創造したのはDQ3であり、それが現在のゲーム、ラノベ、
素人創作などなどに広く受け継がれている。
いわゆる「勇者魔王もの」の始祖ってわけだ。DQ3がな。
1でも2でも4でもなく、その以後のどれでもなく。

DQとFFの両方を見渡しても、これほど「自シリーズを飛び越えて
他シリーズ、更には他メディアにまで根付いた」ものを
創始した作品はあるまい。

「DQ3が存在しない世界」を知らない世代に言わせたら、
「勇者と魔王なんて、汎用的なものであって誰のものでもないだろ」
って感覚だろうけど。違うんだなあ。DQ3以前にはなかったんだよ。

少なくとも、対戦格闘におけるスト2よりは格上。
タイマンするゲームはスト2以前からあったが、
上記のような「勇者と魔王」はDQ3以前には一切なかった。