13日午後3時ごろ、遠野市中央通りの市役所本庁舎で火災報知器が作動した。隣接する商業施設・とぴあの客やとぴあ庁舎の市職員も含めて約230人が避難したが、完了まで20分近くかかった。市は昨年9月の本庁舎開庁以来、避難訓練を行っていなかった。

 市によると、本庁舎地下1階のボイラー室で、煙を感知して作動する報知器が何らかの原因で作動し、窒素ガスによる消火設備が稼働した。市消防本部の調べでは、発火による延焼は確認できなかった。

 本庁舎で火災が発生した場合、渡り廊下でつながるとぴあにも火災警報を伝え、市職員らが避難誘導に当たることになっているが、避難訓練が未実施だったこともあり、連携体制が不十分だった。

 本田敏秋市長は「スムーズに避難できなかったことは反省しなければならない。すぐに問題点を検証する」と陳謝した。

ソース
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20180214_3