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2月15日 7時33分
夜明け前の空に現れ、明滅を繰り返す特殊なオーロラ「脈動オーロラ」は、これまでその発生のメカニズムがわかっていませんでしたが、宇宙空間を飛び交う電磁波が引き起こしているとする研究成果を東京大学などの研究グループが発表しました。

この研究を行ったのは東京大学の笠原慧准教授らの研究グループです。

研究グループでは、日本の探査衛星「あらせ」が高度3万キロの上空から観測した地球周辺の電磁波や電子のデータを地上から撮影した「脈動オーロラ」のデータとともに分析しました。

その結果、宇宙空間を飛び交う電磁波の一種「コーラス波」が、通常は磁場の影響で地球の大気圏には入れない電子の粒を大気圏に入ってくるようにすることで、大気とぶつかった電子が光を放ち「脈動オーロラ」が発生するとわかったということです。

笠原准教授は「地球周辺の宇宙の環境がどのようになっているのか理解を深める成果だ」と話しています。