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2月15日 7時51分
NATO=北大西洋条約機構の国防相会議がベルギーのブリュッセルで始まり、ロシアの脅威などを背景に設置することが決まった新たな司令部について、ことし6月までに詳細をまとめることを決めました。

NATOの国防相会議は14日、本部があるベルギーの首都ブリュッセルで始まりました。

この中で、各国は、ロシアの脅威などを背景に去年合意していた、ヨーロッパと北米を結ぶ海上航路の安全確保と、有事の際の部隊や装備の迅速な移動に向けた新たな2つの司令部の設置などについて協議しました。

会議後の記者会見で、NATOのストルテンベルグ事務総長は「ヨーロッパの安全保障環境は大きく変容している」と述べ、新たな司令部の意義を強調しました。

そのうえで、アメリカやドイツが司令部の受け入れに名乗りを上げていて、ことし6月までに設置場所や人員配置などについてまとめると明らかにしました。

また、会議では、アメリカが強く求めている、加盟各国が2024年までに防衛費をGDP=国内総生産の2%に引き上げる目標についても話し合われました。

ストルテンベルグ事務総長は、2024年までには少なくとも15か国が目標を達成する見込みだとして各国の計画を歓迎する一方、それ以外の国に対しては達成に向けた努力を促していくと強調しました。