チッソの返済猶予 3年間延長

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20180215/5000001586.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

国の基準で水俣病と認められない「未認定患者」の救済策で、原因企業のチッソが、
救済の対象者に支払う一時金などにあてるため国と熊本県から借り入れた資金など
800億円余りについて、国は、返済の猶予を3年間延長することを決めました。

原因企業のチッソは、国の救済策に基づいて、水俣病と認められない「未認定患者」に
1人当たり210万円の一時金を、また被害者団体に活動経費などとして団体加算金をそれぞれ支給してきました。
チッソは、その支払いにあてるため、国と熊本県から756億円を借り入れ、
利子を含めた金額は去年3月時点で814億円になっています。

返済は、チッソの経営状況を踏まえ、これまで猶予され、再来年度から始まることになっていましたが、
国は、現在の経営状況のまま予定通り返済すると患者の補償に影響が出かねないなどとして、
返済の猶予を3年間延長したうえで、段階的に無利子にすることを決めました。

環境省は「今後は返済が可能かどうか3年ごとに経営状況を確認し、
確実に返済が行われるよう対応していく」としています。

今回の決定について、熊本県の蒲島知事は
「環境省が関係省庁と協議し、県の財政に影響が生じないよう整理したものと理解している。
チッソが今後も患者補償の完遂や地域振興、公的債務の返済を行っていくため、
県としても、チッソに対していっそうの経営努力を求めていきたい」
とするコメントを出しました。

02/15 18:38