http://www.yomiuri.co.jp/photo/20180216/20180216-OYT1I50001-L.jpg

 国や地元の山梨、静岡両県などでつくる「富士山世界文化遺産協議会」の学術委員会が15日、東京都内で開かれ、両県はピーク時の1日当たりの登山者数を12〜25%減らし、四つある登山道のうち山梨側の吉田口は4000人、静岡側の富士宮口は2000人までとする案を示した。

 ご来光目当ての登山者が集中する山頂付近の混雑には国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)が対策を求めており、両県は具体策を検討する方針。

 学術委員会は同協議会への助言機関で、今回示された登山者の適正数は3月に開かれる同協議会で正式決定し、国が11月末までにユネスコに報告する見通しだ。

 環境省によると、昨年7〜9月の開山期間中の1日当たりの登山者数のピークは、吉田口が4544人、富士宮口が2656人。両県の案では、適正数を超える日を吉田口で3日以下、富士宮口で2日以下とする目標も設定。一方、静岡側の須走すばしり口と御殿場口については、著しい混雑がみられないとして適正数を示さなかった。

(ここまで426文字 / 残り322文字)

2018年02月16日 05時53分
YOMIURI ONLINE 全文は会員登録をしてお読みいただけます
http://www.yomiuri.co.jp/eco/20180216-OYT1T50001.html