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千葉県印西市の住宅が放火されて女性が殺害された事件で、現住建造物等放火と殺人の疑いで
逮捕された男女4人のうち一部の容疑者が「金銭を巡って女性と口論になり暴行した。
殺してみろと言われたので油をかけて火をつけた」という趣旨の供述をしていることが、
捜査関係者への取材でわかった。県警は背景に金銭トラブルがあったとみて経緯を調べている。

県警は20日、死亡した女性が、この家に一人で暮らしていた海老原よし子さん(55)と判明したと発表した。
DNA型鑑定でわかったという。

印西署捜査本部によると逮捕されたのはいずれも職業不詳で、住居不定の菅野弥久(みく)(20)、
東京都墨田区東墨田3丁目の仲内隼矢(じゅんや)(20)、印西市草深の金崎大雅(20)の3容疑者と、
東京都在住の少女(16)=住所はいずれも自称。17日、印西市竜腹寺の海老原さん宅に
火をつけて全焼させ、海老原さんを焼死させた疑いがある。

捜査関係者によると、菅野容疑者は知人の紹介で海老原さん宅に宿泊するようになったが、
最近はほかの3人と車の中で生活していた。事件当日、4人は海老原さん宅にいて、
海老原さんと金銭を巡って口論になったという。容疑者の一部は「お金を返してくれなかった」と主張。
「頭にきたので暴行を加え、油をかけて火をつけた」「殺してみろと言われたのでやった」といった
趣旨の供述をしているという。

近所の50代男性は「火災の直前、若い男女が乗った車が海老原さん宅付近に止まっていた」
と取材に語った。捜査関係者によると、若い男2人が火災直前、海老原さん宅の庭で灯油のような物を
扱っていたという目撃証言も得られているという。捜査本部は逮捕された容疑者とみて裏付け捜査をしている。

捜査本部は20日、4人を千葉地検に送検した。