全国のコンビニエンスストアなどのATMで現金18億円余りが不正に引き出された事件で、千葉県警が主犯格の1人とみられる準暴力団「関東連合」の元メンバーの逮捕状を取り全国に指名手配したことが捜査関係者への取材でわかりました。警察は暴力団の組織的な関与も視野に事件の全容解明を進める方針です。

捜査関係者によりますと、逮捕状が出たのは元暴走族などをもとに結成され準暴力団に認定されている「関東連合」の元メンバーで東京都内に住む40代の男です。

おととし5月、全国17都府県のコンビニなどのATMで偽造されたクレジットカードが一斉に使われて現金18億円余りが不正に引き出された事件のうち、千葉県内のコンビニのATMから数百万円が引き出された事件に関わったとして、盗みなどの疑いがもたれています。

千葉県内の事件では現金を引き出した「出し子」や、その取りまとめ役など40人以上が逮捕され、警察が捜査を進めてきました。その結果、「関東連合」の元メンバーの40代の男が暴力団とも関係が深く、全国で起きた一連の事件の主犯格の1人とみられることがわかったということです。

警察は盗みなどの疑いで逮捕状を取って全国に指名手配し、暴力団の組織的な関与も視野に事件の全容解明を進める方針です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180221/k10011337281000.html