米軍三沢基地(青森県三沢市)所属のF16戦闘機が20日、離陸後にエンジン火災を起こして近くの小川原湖に燃料タンク2本を投棄した問題で、地元の小川原湖漁協は現地で取れたシジミ約400キロ・グラムを廃棄するとして、日米地位協定に基づき、防衛省に補償を求める方針を固めた。

 同湖はシジミの産地で、同漁協によると、F16戦闘機のタンクが投棄された際、湖の南側でシジミ漁が行われていた。一帯ではタンクから漏れ出たとみられる油膜が確認されたことから、同日に取れた約400キロ・グラムの出荷を見送り、廃棄に向けて保存しているという。

 同漁協の代表理事組合長(76)は「運良く人的被害はなかったが、町や県などを通じて安全飛行も強く要望する」と述べた。


http://sp.yomiuri.co.jp/national/20180221-OYT1T50045.html