京都や奈良、東京など8都府県で他人名義でレンタカーを借りたまま返さなかったなどとして、京都府警木津署は21日、詐欺などの疑いで、東京都墨田区、自営業、藤井領被告(34)=詐欺罪などで起訴=ら4人を追送検し、計17件(被害総額計約2660万円相当)の犯行を裏付け、捜査を終えたと発表した。被告らは盗んだ車を転売していたという。

 追送検容疑は共謀し、平成29年1〜4月、8都府県のレンタカー店などで、他人名義の運転免許証を提示して乗用車を借り、契約期間を過ぎても返さず、だまし取ったなどとしている。

 同署によると、提示した免許証は車上狙いで盗んだもので、一連の犯行でレンタカー15台を借りていた。被告らは車両を転売しており、「インターネットで知り合った個人に1台あたり十数万円で売り渡した」などと供述している。藤井被告は車を転売して現金を受け取る役で、他の3人は店での契約などを行っていたという。

 府警は、転売先の個人についても、詐欺の共犯や盗品等有償譲り受けの疑いがあるとみて捜査する方針。

2018.2.21 19:31
産経WEST
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