香川県は23日、国内最大級の産業廃棄物が不法投棄され、昨年撤去が完了した同県土庄町(とのしょうちょう)の豊島(てしま)で、地表から約1・6メートルの地中から新たに汚泥30トンが見つかったと発表した。1月にも汚泥約85トンが見つかっていた。

 県によると、2月20日午後2時ごろ、地下水の調査に訪れた職員が、産廃で汚染された土を掘り出した穴の側面が崩れ、黒っぽい地層が露出しているのを見つけた。含まれる有機物の量を調べて周囲の土と比較し、汚泥と判断。23日午後に掘削し、全て取り除いた。性質を調査し、処理方法を検討する。

 1月に汚泥が見つかった地点との距離は約9メートル。この時、専門家や住民とともに周囲を確認し、金属探知機などで捜索したが、今回の汚泥は見つけられなかった。武本哲史廃棄物対策課長は記者会見で「非常に残念。やはり汚泥を見つけるのは難しい」と話した。

http://www.sankei.com/smp/west/news/180223/wst1802230070-s1.html