昨年1年間の茨城県内の拾得物の届け出が、過去10年間で最多の26万449件だったことが県警会計課のまとめで分かった。

 同課によると、以前は個人や駅からの届け出が多かったが、「大型商業施設が増えて、落とし物が一括して警察に届けられるようになったことが増えた要因ではないか」としている。

 拾得物の届け出は「現金のみ」が全体の約35%と最も多く、傘、財布、かばんが続いた。現金の届け出は年々増えており、2017年は財布に入っていた現金も含めると、総額約3億3400万円が届けられ、うち約2億3800万円が持ち主に返還された。最高額は5300万円で、銀行内の貸金庫に置き忘れられていた。行員が見つけて持ち主に返還した。

 拾得物の中には、ハリネズミやニシキヘビ、ヤギなどの動物も。ヤギは持ち主に返されたが、持ち主が見つからなかったニシキヘビはペットショップが、ハリネズミは届け出を受けた筑西署の署員が飼育しているという。ドローンも20件あった。

 一方、17年の1年間に届けられた遺失物も7万9413件と過去最多。財布、携帯電話、運転免許証などが多かったという。

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