神奈川県警は、およそ260万件に上る過去の事件や事故などの情報を基に、AI=人工知能を活用して犯罪や事故の発生を予測する新たなシステムの導入を全国で初めて目指すことを決めました。

このシステムは、およそ260万件に上る過去の事件や事故、それに、警察への相談内容のほか、事件や事故が起きた際の天候や地形などのデータをAI=人工知能が分析し、犯罪や事故が起きやすい場所や日付を予測するものです。

神奈川県警は、民間企業などと連携してシステムの導入を目指し、新年度・平成30年度予算案におよそ4800万円を調査委託費として計上することになりました。

警察はAIによる予測結果を基に、重点的に犯罪や事故が起きる可能性が高いとされる地域に警察官を配置し、振り込め詐欺やひったくりなどの犯罪のほか、交通事故などを抑止したいとしています。

こうしたシステムの導入に向けて予算を計上するのは全国の警察で初めてだということで、神奈川県警は再来年中の導入を目指すことにしています。

2月26日 6時32分
NHK NEWS WEB
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