平成28年5月に現職の米国大統領として初めて広島を訪れたオバマ氏に再訪を呼びかける「オバマ・プロジェクト」を進める県立広島大(広島市南区)の学生らが26日、県庁を訪れ、湯崎英彦知事にこれまでの活動の成果を報告した。県内の小中高約200校から手紙や折り鶴作りの協力が得られたといい、学生たち「県全体で頑張ることに意義がある」としている。

 プロジェクトは昨年6月に開始。小中学生や高校生にオバマ氏に広島再訪を呼びかける手紙を書いてもらって英訳して届けることや、折り鶴999羽を作り、最後の1羽をオバマ氏に広島で折ってもらうことを計画している。

 この日、国際文化学科3年の原大将さん(20)ら8人が訪問。これまで県内の小中高817校に協力を依頼し、約200校から手紙や折り鶴が寄せられ、小学生から届いた日本語の手紙の英訳に取り組んでいることなどを説明した。

 手紙と折り鶴は今後、郵送か直接米国を訪れて届ける予定だが、当面、プロジェクトをより多くの人に知ってもらおうと、動画投稿サイト「YouTube」にメッセージ動画の投稿を計画。湯崎知事は原さんから出演を打診されると、快諾していた。

 原さんは「次は米国側との接触をどうするかが課題。成果が出るよう取り組む」。同学科2年の竹本祥子さん(20)は「実際に来てもらえるかわからないけれど、県全体で頑張ることに意味がある」と意気込んだ。

 湯崎知事は「来年度も引き続きみんなで頑張って」と激励していた。

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産経WEST 2018.2.27 08:13
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