アビブ・オバディア氏は2016年半ばに、インターネットで根本的に誤った事態が起きていると気付いた。あまりにも異様だと感じた同氏は、仕事を辞めて警鐘を鳴らすことにした。そして、2016年11月の米国大統領選挙を数週間後に控えたころ、サンフランシスコのベイエリアで活動する科学技術者たちの前で自分の懸念を表明し、差し迫っている偽情報による危機を「情報の終焉(Infocalypse)」と題したプレゼンテーションで警告した。ちなみに「Infocalypse」とは、「information(情報)」と「apocalypse(世界の終わり)」を組み合わせた造語である。

オバディア氏は、ウェブ技術とそれを取り巻く形で開発された情報エコシステムについて、酷く不健全な状態にあると主張した。インターネットで利用されている巨大プラットフォームの動きを方向付ける仕組みは、誤解を招いたり、対立させたり、もしくはその両方をあおる情報に高い評価を与えるよう調整されている。FacebookやTwitter、Googleのようなプラットフォームは、情報そのものの質よりも、クリック数、シェア数、広告、収益を高く評価する。オバディア氏は、こうしたすべてが得体の知れない悪質なものを作りつつある、との考えをぬぐい去れずにいた。習慣性と毒性の高い偽情報に関して、取り返しのつかない一線を越える状況ではないか、というのだ。オバディア氏のプレゼンは、こうした巨大プラットフォーム運営企業の社員からほとんど無視されたが、Facebookからの一部参加者は、後にFacebookの「ニュースフィード」機能を正常化させる取り組みを推進することになった。


長すぎるので続きはソースで
bazzfeednews 2018/02/26 06:01
https://www.buzzfeed.com/jp/charliewarzel/the-terrifying-future-of-fake-news-1?utm_term=.bdzRwR88r#.vbWDlD00N