https://mainichi.jp/articles/20180303/k00/00e/040/235000c

日本航空(JAL)は3日、羽田空港(東京都大田区)から大分空港へ向かうJL663便(ボーイング737−800)で、運航に関わる業務のほとんどを女性で行う「ひなまつりフライト」を行った。桃の節句に合わせたもので、今回で10回目。搭乗口にはひな人形が飾られ、屋敷和子・東京支店長らが和服姿で乗客を出迎えた。弦楽器の生演奏が披露される中、スタッフがひなあられなどを配った。

【写真特集】ひなまつりフライト

 同便は副操縦士を田村明子さんが務めるほか、客室乗務員(CA)や整備士、機体を誘導するグランドハンドリングなど運航に関わる約20人を女性が担当。CAのうち2人は、行き先の大分県の出身者が務めた。近年は機長を含め全ての業務を女性が担当していたが、今回は女性機長のスケジュールが合わなかったため、男性の馬場照久機長が操縦することになった。

 同日午前10時9分、ほぼ満席となる乗客164人を乗せた同便が動き出すと、機体の横に並んださまざまな業種の女性スタッフたちがうちわや横断幕を持ち、手を振って見送った。

 整備士として出発サインを確認したライン確認主任者の鈴木ジャネット麻理絵さんは「ひなまつりフライトに関わるのは2回目。特別なフライトではあるが、他のフライト同様、安全に確実に送り出せるように努めた」と語った。【米田堅持】