3/6(火) 11:05配信
デーリー東北新聞社

 稼働が低迷する青森県八戸市の八戸市第3魚市場荷さばき施設A棟について、市は5日、2017年度のサバ水揚げ数量は現在まで2305トンで、八戸港全体のサバ水揚げに占める利用率は5・67%だったことを明らかにした。16年度の3・17%からわずかに改善した。

 市議会一般質問で、田名部和義議員(きずなク)に答えた。

 市は本年度から、本来は水揚げに適さない従来型の漁船も利用対象に加え、利用率の向上を図った。その結果、これまで実績がある4隻に加え、新たに7隻が水揚げしたという。

 依然として計画の3万1200トンには遠く及ばず、小林眞市長は答弁で「厳しい結果と認識している。水揚げ数量の増大は急務であり、漁船の誘致活動を一層強化するなど、業界と協力しながら全力で取り組みたい」との考えを示した。

 16年度のA棟の収支が収入30万円に対し、支出が約5千万円に上ることについては「オートメーション化した設備であり、一定の経費は必要」とした上で「収入を増やすためにも稼働率の向上に努めたい」と強調した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180306-00010007-dtohoku-l02