http://s.kyoto-np.jp/politics/article/20180217000056
 在日コリアンの今を知り、ともに未来を考えるフォーラム「チョゴリときもの」が16日、京都市左京区の市国際交流会館であった。25回の節目で市民約20人が参加、在日コリアンの若者や留学生が「恋愛・就職・結婚」をテーマに語った。
 市国際交流協会の開設間もない1992年度、在日コリアンの声を聞き歴史や文化、暮らしを考えようと年1度のペースで始まった。当時より多様な文化的背景を持つ市民が増えるなか、近年は在日コリアンの人生を追いつつ、より幅広い視点で議論を深めている。
 この日は、中国出身で朝鮮族の姜海日(きょうかいひ)さん、韓国人留学生文斗卓(ムンドゥタク)さん、在日コリアン3世の金貴翔(キムクィサン)さんの3人が登壇。小倉紀蔵・京都大大学院教授の進行で恋愛観や家族との関係を話した。
 姜さんは、親の世代までは朝鮮族同士での結婚を望む考えが強いものの「大学に行けば漢族との出会いも多く、若い世代はこだわりがない」と指摘。金さんは「共通の体験がある在日コリアン同士での結婚を望む人も、30代ぐらいまでは多いのでは」と話した。
 就職についての話題もあり、文さんは「韓国の若者は他者から評価される機会も多く、自分の長所や短所を考えながら育つ。こうした特性を日本での就職に生かしたい」と発言。会場全体で日本の若者との違いを考えた。