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2016.12.20
グリーンピアに支所 日本鯨類研究所が設置計画 太地町
http://kumanoshimbun.com/press/cgi-bin/userinterface/searchpage.cgi?target=201610200101
調査捕鯨などを行うクジラの研究機関、一般財団法人日本鯨類研究所(本部・東京都中央区)が太地町に研究支所を開設する計画が18日までに明らかになった。
太地町の三軒一高町長によると研究支所はグリーンピア南紀跡地内に建設する予定という。
「鯨の学術都市」を目指す三軒町長は「日本でトップの研究機関が太地に来てくれる。クジラの情報を世界へ発信できる」と喜んでいる。
日本鯨類研究所は宮城県石巻市鮎川浜に鮎川実験場を設けていたが、2011年3月の東日本大震災の津波で被害を受けて閉鎖された。
この時に一部の標本資料などの保管を町が引き受けている。
三軒町長は、鯨類研究所はクジラの町、太地に置くべきという考えを以前から持ち、震災前から研究所へ陳情を重ねていた。被災後に移転の計画が具体化した。
9月7日に研究所の藤瀬良弘理事長らが来町し、正式に設置を要請されたという。
町はグリーンピア南紀の旧管理棟などを貸す計画だったが、研究所は動物の解体なども行える研究室「ウエットラボ」を設け、遺伝子調査などもしたい意向があり、施設を新築する予定だ。
町はグリーンピア近くの森浦湾をイルカやクジラとの触れ合いや研究の場とする「森浦湾鯨の海構想」を進めている。
三軒町長は支所が開設されれば、町立くじらの博物館との共同研究も行う姿勢も示し、「学術都市実現には本当にいいこと。町の中期計画(8年)の中でやりたい。
旧管理棟は大学の出先機関を招いて鯨類センターを作りたい。世界の研究者が太地へやってくる」と話していた。