認知症女性から多額詐取か男逮捕

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025807481.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

5年前、認知症だった神戸市の80代の女性から6800万円をだまし取ったとして、
当時、女性の家のリフォームを手がけていた建築業者の男が6日、警察に逮捕されました。
男は容疑を否認しているということです。

逮捕されたのは、加古川市平荘町の運送業、大熊鯉勇容疑者(57)です。
警察によりますと、平成25年5月、認知症だった神戸市西区の86歳の女性を信用金庫に連れて行き、
当時、自分が経営していた建築会社の口座に6800万円を振り込ませてだまし取った疑いが持たれています。

大熊容疑者は、平成21年ごろから女性の家のリフォームを請け負って、家に出入りするようになり、
女性から財産を譲り受けるという贈与契約書を作っていたということです。

地元の社会福祉協議会の担当者などが不審に気づき、弁護士が女性の保佐人になって調べたところ、
多額の預金が移されていたことが分かり、警察に告発していたということです。
女性の口座からは、ほかにも3回にわたって3000万円余りが容疑者の会社の口座に
振り込まれていたということで、警察は、被害はおよそ1億円に上るとみて捜査しています。

警察によりますと大熊容疑者は調べに対して、
「今は何も話したくありません」と供述し、容疑を否認しているということです。

被害に遭った女性の保佐人を務める種谷有希子弁護士によりますと、女性は、
近所の人からリフォーム業者として容疑者を紹介されたということで、毎日のように自宅を訪れ、
買い物を手伝ったり話し相手になってくれたりする容疑者に
信頼を寄せるようになっていったということです。
そうした中で、女性の認知症が進行して、容疑者が
女性の預金口座を管理するようになり、事件が起きたといいます。

種谷弁護士は
「今回のケースのように、将来、子どもや家族に頼れない人は、
あらかじめ支援してもらう人を選んでおく任意後見制度を利用するなど、
財産を管理するための準備を早めに行うことが大切だ」
と話しています。

03/07 17:29