2017年、北海道松前小島から発電機などを盗んだとして窃盗の罪に問われている北朝鮮の木造船の船長に、検察は懲役2年6か月を求刑しました。船長は法廷で何を語ったのでしょうか。

 三宅真人記者:「船長は足を引きずりながら法廷に現れ、警戒するように傍聴席を見渡しました。そして、『カン・ミョンハク』と小さな声で名乗りました」

 2017年11月、松前小島から発電機など39点560万円相当を盗んだとして、窃盗の罪に問われた自称北朝鮮の木造船の船長カン・ミョンハク被告(45)。

 3月9日の初公判で、起訴内容を認めたうえで…。

 (吹き替え):「家に帰るため、船が風で沈まないように重くするため島のものを持ち出した。悪いことをした。謝りたい」

 検察側は「犯行動機は使えそうな物品を持ち帰り自分で使ったり分け与えようという自己中心的なもの」と指摘し懲役2年6か月を求刑しました。

 被害を受けた漁協の組合長は、傍聴後…。

 松前さくら漁協 佐藤正美組合長:「密漁については、残念ながら直接の容疑ではないので(明らかにならなかった)」

 判決は3月27日に言い渡されます。

2018年3月9日19:30
北海道ニュースUHB
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