シラスウナギ漁 今月末まで延長

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20180310/5050002075.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

深刻な不漁が続いているシラスウナギについて、鹿児島県は、一定の漁獲量を確保したいという
漁業者団体などの要望を受けて、10日までとなっていた今シーズンの漁期を、
今月末まで延長することを決めました。

ウナギの稚魚を取るシラスウナギ漁は、鹿児島県でも志布志湾などで盛んに行われています。
今シーズンの漁は去年12月10日に解禁されましたが、漁獲量は先月22日現在90キロ余りで、
昨シーズンのおよそ20%にとどまっています。

このため漁業者団体などは一定の量を確保したいとして、10日までとなっていた今シーズンの漁期を、
今月末まで延長するよう県に求めていました。

これを受けて県は10日、今月31日までの21日間、漁期を延長することを決めました。
ただ、漁業者団体などは、必要な漁獲量が確保できた場合は、
延長期間内であっても漁を自主的にやめることにしています。

ニホンウナギの稚魚は日本のはるか南の太平洋でふ化した後、黒潮に乗って
日本の沿岸にやって来ると考えられていますが、漁業者団体は、
今シーズンは何らかの理由で回遊が遅れている可能性があると指摘しています。
水産庁によりますと、今シーズンは全国的にシラスウナギが不漁となっていて、
高知県でも漁期を延長する措置が取られたということです。

ニホンウナギをめぐっては、ここ数年、稚魚の漁獲量が減少傾向にあり、
国の絶滅危惧種にも指定されていることから、県内では、資源保護のため、
4年前から漁期を31日間短かくする措置が取られていました。

県水産振興課は
「ウナギの養殖業の経営に深刻な影響が心配されるため、
漁期の延長を判断したが、あくまでも例外的な措置だ」
としています。

03/10 14:07