米に適用除外要請=世耕経産相、前向きな反応なし
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018031000422&;g=eco

 【ブリュッセル時事】世耕弘成経済産業相は10日、ブリュッセルで米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表と会談し、トランプ大統領が決めた鉄鋼とアルミニウムの輸入制限措置について、日本を適用除外とするよう求めた。ライトハイザー氏からは「手続きやスケジュール」に関する説明はあったものの、それ以上の反応はなかったという。
 経産相は会談後の記者会見で「(輸入制限措置に対し)遺憾の意をしっかり伝えた」と指摘。その上で、同盟国である日本からの鉄鋼とアルミは米国の安全保障に悪影響を与えていないとして、「(輸入制限)対象からの除外を求めた」と述べた。今回の会談では米国から前向きな回答はなかったものの、世耕氏は「働き掛けを続けていきたい」と強調した。
 会談は、欧州連合(EU)のマルムストローム欧州委員(通商担当)も交えて開かれた日米欧貿易相会合に際して開催。EUは、総額28億ユーロ(約3700億円)規模の報復関税や世界貿易機関(WTO)への提訴を準備。「対話が最優先の選択肢」(マルムストローム氏)としながらも、報復をちらつかせ、米国に譲歩を促したとみられる。(2018/03/11-01:02)