■麻生太郎の世界的な評価

政治家の評価は、≪危機対応≫で決まる。危機に対して、どのように対処したかで、政治家の評価が定まる。麻生太郎は、リーマンショックにどのように対処したのかを見ればよい。

リーマンショックでの日本の活躍です。

2008.10.10 G7金融サミット
G7財務省・中央銀行総裁 会議 中川 昭一 財政金融担当大臣

交渉内容
中川氏「米国は銀行の不良債権を買い取る気があるのか?市場は、そこを見ている。」

米国財務長官「それには議決権が必要だ。まずは、議決権のいらない株式の購入から・・・。」

中川氏「金融危機を甘く見ないで欲しい。今回は日本は米国を助けない。米国だから自国のことは自国で処理できるものと期待している。」

2008.10.10 日本 VS IMF
IMF専務理事「日本の融資表明に感謝申し上げる。」

中川氏「融資における条件が2つある。」

1.融資先はG7を対象外とすること。
(日本・ドイツ・イギリス・アメリカ合衆国・フランス・イタリア・カナダ)

2.強行的な介入手法を見直すこと。

中川氏「そちらの努力しだいで、われわれ日本は融資する覚悟がある。」

2008.10.22
アイスランド・ウクライナ・ペラルージ・ハンガリー・パキスタンが経営破たんを宣言。
IMFなどからの融資総額の予想は330億ドルを超えていた。又、IMFの資金は金塊を売っても700億ドル。世界的に融資額が700億を越えれば世界恐慌だ。

2008.10.31
麻生氏は経済財政諮問会議において金融危機への対策を協議。

2週間後
米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」に「金融危機克服に向けた提案(麻生案)」を寄稿←サミット当日の発表内容

2008.11.14 G20金融サミット 開幕
麻生氏「日本はバブルの崩壊を経験し、デフレ不況下に陥った。しかし復活させた。その経験を踏まえこの金融危機は克服可能であると認識する。」

麻生氏「この案に賛同していただけるなら日本から最大1000億ドル融資する用意がある。」

(続く)