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では、A君本人や両親を深く傷つけた「こんないじめくらいでは転校は認められない」という校長の発言については、どう考えているのでしょうか?

「学校としては、転居による転校ではなく、いじめによる転校の場合は手続きに時間がかかりますという説明をしたと報告は受けています。校長の真意が十分に伝わっていなかったことに対して、大変申し訳ありませんと」(吉本賢治課長)
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■当初の対応に問題か

こうした学校や市教委の対応について、かつて小学校で教頭や校長の経験がある泉章子さんは、事案発生当初の学校側の対応に問題があったのではないかと指摘します。

「最初が結構肝心なんですよ。最初がうまくいかなかった場合はいろいろなものが派生してきて、(解決に)長くかかります。始めうまく(学校と保護者の)交流ができていたら、速やかに解消されていたかもしれない。1年生の時の担任の先生、2年生の時の担任の先生が早いうちにチームで交流していたら、1年の時にこんなことがあって、2年の時にこんなことがあって、その状況でこの出来事があってその子がどうなるかは想像できたと思う。そしたら、もっと早く手が打てたと思う」(いじめから子供を守ろうネットワーク 泉章子さん)

弁護士らによる第三者審議会はA君や加害生徒らか聞き取り調査を進めていて、今月中にも報告書をまとめ公表する方針です。

「学校、市教委に苦しめられてきてますよね、この10か月以上もの間。真実を明らかにしてほしい」(A君の父親)

おわり