ネトウヨの一日

12:00 起床。予備自衛官補には断乎として応募しない決意を新たにする。

14:00 ニュースで天皇陛下の御姿を発見、敵意と憎悪の念を燃やす。
陛下が特別な所縁を感じておられる韓国に対しても、同様の敵意と憎悪を抱く。

16:00 そろそろ仕事でも探さねば、と思うが、日本国憲法に「勤労の義務」が謳われていることを思い出し、日本国に対する嫌悪の念を強く抱きつつ、断乎として働かない決意を新たにする

18:00 自室を出て食料調達に。「親を敬う」という日本の伝統的な価値観を激しく憎んでいるため、親に上から目線で罵詈雑言を浴びせる。

20:00 ネットで沖縄の基地問題に触れる。「沖縄県民に格別の高配を」という遺書をしたため自決した太田実海軍中将のみならず、沖縄特攻で亡くなった戦艦大和の搭乗員など、靖国の英霊全てに対する侮蔑の念が沸き起こり、5ちゃんねるで沖縄バッシング。
日本国の国防に必要な米軍基地の縮小を求める沖縄県民の、日本の国防に対する貢献への消極性に激しく憤る一方、予備自衛官補にだけは決して応募しない決意をここでも新たにする。

21:00 テレビでは沖縄の基地活動家が、一部基地の県外移転を主張している。「自分の街に米兵が来たら…」と想像する。恐怖と武者震いでつい、大小便を失禁してしまう。
「おいババア、服汚れちまったぞ!」と母親(70代)を怒鳴りつけて呼ぶ。
身体を洗ってもらいながら、沖縄県民と、沖縄県の戦争被害と基地問題に叡慮を示されている天皇陛下への憤怒が抑えられない。

2:00 ネトゲ(美少女モノのエロゲ)に飽きたところで、小腹が空いたことに気づく。就寝中の親(年金生活者)の財布から1000円を抜き取りコンビニへ。店員は中国人。愛国に震える手でおにぎりを2個。
「袋ニオ入レシマスカ?」の問いに黙って頷くが、眼が泳いでおり挙動不審であっためクスッ、と軽く笑われる。
怒りで顔を赤黒くしながらコンビニを後にする。

3:00 コンビニでの怒りが収まらない。中国人と朝鮮人や在日(その違いはあまりよく理解していない)への怒り、五族協和、八紘一宇の理念のもと英霊となった靖国の御霊に対して、改めて侮蔑と憎悪の念を強くする。

4:00 怒り過ぎて疲れたので、予備自衛官補にだけは断乎として応募しない、という決意を確認し床に就く。